「きじひき」の由来は、「きこりが木を切り倒し、炭焼きをしていたため」や「春先に木を切り出した際に雪解け水とともに丸太を滑り落として地上に下ろしていたため」など諸
説ありますが、明治2年に作成された「市渡絵図」に「木地挽沢」との地名が登場していることから、明治時代には「きじひき」という地名で呼ばれていたと考えられます。
また、名前の由来との関係性は不明ですが、「木地挽」という地名は青森県などのほかの地方にも見られるほか、「木地挽」という単語は、木地関係(引物師、ロクロ師、漆師、
こけし職人など)の職人集団のことを意味します。
今となっては、はっきりとした名前の由来を辿ることはできませんが、きじひき高原の過去に想いを馳せると、いつもとは違うきじひき高原に出会えるかもしれません。
きじひき高原は、函館山はもちろんのこと、大野平野、横津連峰、噴火湾、大沼、駒ケ岳を一同に見ることのできる所です。天気のよい時は、青森県の下北半島や、室蘭方面、羊
蹄山も見ることができます。
また、今年の3月に開業した北海道新幹線の高架橋がゆるやかにカーブし、木古内方面へ伸びているのもはっきりと確認できます。
きじひき高原にはキャンプ場もあります。テントの持ち込みによる宿泊はもちろん、全部で12棟のバンガローも利用することができます。キャンプ場では、天気のよい夜には、
澄み切った星空の下、流れ星を眺めることができます。
※キャンプについて、詳しくはきじひき高原キャンプ場へお問い合わせください。
きじひき高原キャンプ場 TEL(0138)77-8381
標高560メートルに位置する「きじひき高原パノラマ展望台」は、ガラス張りの全天候型施設ですので、風が強い日でも絶景をゆっくりと楽しむことができます。
営業時間は午前8時30分〜午後8時ですので、函館の裏夜景を楽しめるほか、朝方には、運がよければ、雲海に浮かぶ駒ケ岳の姿を眺めることができます。
さらに、パノラマ展望台に向かう道路は、車で走ると音楽が聞こえる北海道で唯一(試験道路を除く)の「メロディーロード」があります。奏でるメロディーは北斗市ゆかりの曲です。
きじひき高原からの眺望(駒ヶ岳) | きじひき高原からの眺望(大野平野) |